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底堅い裏には?
前GS証券COE、ポールソン財務長官が、ブラックマンディの防止に走り、日本時間の7時に、ファニーメイ&フレディマックの政府系住宅金融機関に対し、必要に応じ融資及び出資を行うなどの大規模な支援策を発表。
 先週末のCMEの終値が12960円で、これが上値で済崩しに反落とある程度覚悟していましたが、日経平均、30円安の13010円と小幅下落に。

 以前から、サブプライムローン対策には、公的資金の投入しかないと言われ続けて、モラルハザードの崩壊として、拒否続けていた米国政府の大きな政策転換なんですよね。
 景気回復には、減税とFRBの利下げで対応していたが、商品市況(原油・穀物)に火を付けただけで、本題の金融機関の体力回復には及ばず、更にトリブルAの住宅証券(モーゲージ債、約550兆円)まで、波及すれば、重い腰を上げざる終えなくなったのが現状。
 暗黙の政府保証では、信用回復は出来ず、公的資金投入となった訳で、昔の日本を見ているような感じですね。・・・・^^;
 この政策転換で、NYダウ、一旦は相場転換すると思う、逆に、政府の政策は、公的資金投入しかなく、後は、時間が解決との形に。

 市場では、GSE支援策の発表で足元の金融不安が後退し、銀行、証券、不動産などを中心に買いが入った。ただ、「売り込まれていたセクターの買い戻しが中心で、海外の実需勢の動きは鈍く、公的資金を投入し全面的な管理下におけば、両社の株主資本はゼロになる可能性が大きい。米国市場の反応を見るまでは評価は難しい」と様子見の姿勢。

日本精線 高純度水素を低コストで製造する分離膜を開発との事で、急激に上げ、仕手株化。
 週間東洋経済の会社四季報早刷り版で、減収と報じていたので、一時的に、減速感が出て、ロウソク足は、陰線包みと空売りのシグナル。
 今からが、仕手株としては正念場、この空売りを踏み潰し上げれば、本物。様子見オンリーですが・・・。

オリックス ロウソク足の上ヒゲが気になりますが、今回の米国の政策変更で、一番恩恵を受ける感じも。今、米国でボロボロのモーゲージ債を買い集め、安値で買ったものが、政府保証の印が下れば、・・・・。
 テクニカル的にも、MACDは陽転し5日線よりプラスで、買いの形。

 eワラント取引概況は、プット・コールレシオ*:64%(前日比+3%)7月11日
新規買い指数** :26%(前日比-2%)
大幅高となったWTI原油先物リンク債CALLの利食い売り多い。夜間にWTI原油先物リンク債PUT、ハンセンH株指数PUTの買い目立つ。

朝の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3070万株、買い1950万株、差し引き1120万株の売り越しとの観測

買い戻し中心、新たなポジション取りづらい  by フィスコの村瀬氏

 日経平均は小幅続落し、29.53円安の13010.16円。
 米FRBは、住宅金融大手のファニーメイとフレディマックに対し、NY連邦準備銀行が、資金を供給することを許可すると発表するなど、金融安定化への期待が強まり、まずはFRBによる住宅金融大手2社への資金供給による救済策を背景に買戻しの流れが強まった。
 これにより日経平均は朝方こそ13000円割れ寸前まで下押す場面もみられたが、前引けにかけて13185.90円まで上げ幅を広げていた。

 しかし、米金融安定化への期待感からリバウンド基調を強めるも、押し目買い意欲が強まっているというよりは買い戻し中心の上昇であり、後場に入ると一巡感からか次第に上げ幅を縮めていた。
 その後もリバウンドの弱さからか先物市場では売り仕掛け的な大口売りが断続的に続き下げに転じると、今週から本格化する米金融機関の決算発表を見極めたいとするムードも出てきており、後場半ばには13000円を割り込む場面をみせている。

 米金融安定化への期待を手掛りに買い戻しの動きにはつながるものの、新たなポジションを取りに行く状況にはなり難いようである。
 日経平均は6月半ばから上値抵抗線として機能している一目均衡表の転換線に上値を抑えられる格好となってしまっており、テクニカル面での抵抗線を超えられない状況では短期筋の資金も入り難い。
 週明けの米国市場が強い動きをみせ、本格化する金融機関の決算が通過するとともにアク抜け感が強まるかを見極めるまでは打診買いの域は脱せないであろうと。
by mytam | 2008-07-15 07:10
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