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日経平均、陽の引坊主。
2月末の急落から、約3ヶ月経て、急落時の窓を埋めに動き、約2ヶ月間のボックス圏の動きに終止符を討ち、上昇トレンドのシグナルを発信したと思われる。
 明日は週末、終値でボリンジャーバンドの+2δをオーバーかで、結果は出ると思われるが、一気に駆け上り、18200円前後で6月のSQを迎えることを期待したい。
 逆に、+2δから落ちたなら、ショートの嵐が吹き、5日移動平均線の攻防と思われるが、ロウソク足の陽の引坊主は、ここ3ヶ月間に一度だけで、その後2日間は上昇しているので、期待したい。
 
 懸念の上海市場急落、NY市場も寄付きでは影響を受け、一時的に下落したが、その後FOMCの議事録から、米国景気は、適度のペースで拡大が続くとの見方が急速に広がり、米国景気に自信が持てるならば、海外で稼ぐ大型企業だけでなく、国内事業が中心な中小株も有望との思惑が浮上し、ナスダック総合指数や、ラッセル2000指数が急上昇し、終って見れば、NYダウも最高値更新し、空売り残高117億株と過去最高で、6月末のヘッジファンドの決算を迎えることになる。
 6月20日前後が、大きな山場で、もしかしたらピークを打つ可能性も。

 因みに、懸念された上海市場の急落の源因、印紙税率引き上げに対しては、”市場の長期的な方向性に変化が表れることはないだろう。上昇基調を反転させるのはそんなに簡単なことではない”との見方が示され、問題なのは、キャピタルゲイン税の導入との見解が表れている。
 また、中国政府は、1997年には、やはり過熱相場のクールダウンを目的に印紙税の税率を0.5%に引き上げており、今回のは、その半分の上げ幅で、当局が引き続き中国株式市場の長期的な拡大にコミットしているとの考えで、市場心理を纏めている。

 eワラント取引概況は、プット・コールレシオ*:33%(前日比+2%)5月30日
新規買い指数** :51%(前日比-2%)
前場は日経プット買い、個別株コール買い目立つ。後場以降、コールの利食い売り目立つ。

フィスコの村瀬氏は、買い手控え要因を気にしてはいられない心理状態に

 日経平均は大幅上昇。中国などアジア市場の下落影響が警戒されていた米国市場だが、ダウ、ナスダックともに強い動きをみせたことで懸念要因が払拭され、月末要因から参加者は限定的で、先物での短期筋の影響を大きく受けている。
 MSCIの定期見直しの影響が警戒されていたが、一方でバスケット買い観測なども出ている状況であり、後場は17800円レベルでの膠着が続き、日経平均もボックス上限とみられる17800円を割り込まなかったことで、上振れ期待が高まっている。大引けにかけてはバスケット買いなどの影響もあってか若干上げ幅を広げ、日経平均は高値引けとなっている。
 いよいよ名実ともに6月相場入りとなる。週末要因から積極的には手が出しづらいことや、米雇用統計を控えている影響もあり、ポジションをオーバーウィークする動きは限られそうではある。
 しかし、日経平均、TOPIXともに明日も強い動きをみせられれば、今回の長期ボックストレンドの上限を突破した可能性が高まることになり、2月高値を意識した強気スタンスに傾いてくる可能性はありそうだ。
 先駆している銘柄へ手掛けづらいとしても、相対的に出遅れ感の強い銘柄には、下値限定的との見方なども支えとなり、見直し買いが強まるとも考えられる。今後はボックス上限レベルをサポートすることが条件にはなるが、買い手控え要因を気にして
はいられない心理状態に変わりそうである。
(この強気心理が何時まで保てるのが、問題ですが。)

 朝の外資系証券の注文状況は、売り4810万株、買い3770万株、差し引き1040万株の売り越し。

 前場寄り付き前の注文で、主な買越銘柄は、新日鉄95万株、三菱重88万株、住金54万株、双日38万株、三菱商28万株、コマツ24万株、住友商19万株、ソフトバンク18万株。

 一方で主な売越銘柄は、加ト吉25万株、中外薬20万株、T&Gニーズ13万4140株、NTTドコモ1930株、ヤフー300株。

 後場寄り付き前の注文で、主な買越銘柄は明治海23万株、不動テトラ9万株、ソフトバンク8万株、ホンダ7万株、双日6万株、キヤノン5万株、武田5万株。

 一方、主な売越銘柄はNIS13万株、T&Gニーズ12万8980株、インボイス3220株、ヤフー720株、りそなHD240株。

ヤマハ発動機 90円高の3100円 自動車関連株で、異色な上昇。
 M・S証券が、投資判断を新規に「強気」とし、目標株価を3550円に設定。それを好感され買われている。
 リポートでは、「ASEANでの二輪販売は今後も成長が期待できるうえ、事業や地域の多角化に注力してきたことで、リスク分散が進展している」とポジティブに評価。(明日、終値で買おうか思案中。)

加ト吉 25円高の682円 悪材料出尽くし感で上昇。
また、大商は監理ポストへ、東証は、先延ばしとチグハグな対応で、株価が乱高下。
 業種が食品関係であり、派手に株価が下げれば買収目的で買い向かってくる向きも出てくるのではという思惑もあり、今日は反発している。
 ただ、市場では、来月中旬に延期した決算発表を見るまでは上値を買う向きは乏しく、安値圏揉み合いが続くのではと見る向き多い。

三菱地所 110円高の3740円 これも、M・S証券の材料で大幅上昇。
 英国ファイナンシャルタイムズが、米MSの不動産ユニットが3%取得したと報じた事で、大幅高になっている。
 また、海外勢による不動産株の買いは継続しているとの見方から、他の不動産株へも思惑広がり物色されている模様。大手不動産株は調整も十分なだけに再び高値取りに向かうと期待する市場筋は多い。
by mytam | 2007-06-01 07:38
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