日経平均、権利落ち日に、265円上昇しMACD陽転と。
NYダウが、JP・Mによるベアー・スターンズ証券の買収金額が、当初の2ドルから10ドルへと価格アップしたため、金融不安が一時的に後退したとの錯覚に陥り、187ドル上がり、その流で、東京市場も権利落ちと共に買われ、久々に、SQ値を上回っている。 ただ、ベアー買収の好条件を受けて恩恵を受ける金融関連株が全体的に弱く、資源関連の鉱山・商社株の上昇が目立って、金融株売り・商品買いの下落スパイラルを思い起こされる動きが。 良く考えてみると、ベアーの取り付け騒ぎで、兎も角、救済合併との判断で、1株2ドルとの金額となったわけで、当然、当局のFRBの圧力もあった筈、その中、1夜(土日)にして、30ドル余りの株価が2ドルと、これには、皆ショックを受け、日経平均も11700円割れ。もっと、ベアー証券に投資していた投資家は、呆然でしょうね。 ただ、冷静さを取り戻すと、当然、ゴネル筈で、そこに縮小方向に動いているベアーの社員も、保有資産の価値を知っており、こちらも解雇反対と社員保有株の買収金額のアップを要求する筈。 こうなると、JP・Mも資産売却も進まず、メリットが少ないと判断したと思われ、金融環境が好転したとは考えにくく、一時的に投資心理が改善されただけと思う。 あとは、改善された投資心理が何時まで続くか?ですね。 この事を、三菱UFJ証券の藤戸氏は、 FRBが打ち出した資金供給策によって資金繰りの行き詰まりによる破たんの可能性が後退し、海外のファンド勢が金融株売り・コモディティ買いのポジションを巻き戻している。 クレジット・デフォルト・スワップのスプレッドが急速に縮小しており、「第二のベアー・スターンズ」はどこかと待ち構えていた状況は一変している。 日本に関しては年度末特有の動きもあり、海外勢はあえて売り向わないスタンスのようだ。日経平均で1万3000円程度までリバウンドする可能性があるとみている。 しかし、こうした好環境も桜が散るまでのつかの間だろう。4月半ばには米メリルリンチや米シティグループの1─3月期決算発表が予定されている。 10─12月期よりも収益環境が改善しているとは考えにくく、自己資本のき損問題に再びスポットがあたる可能性がある。 続く5月にはヘッジファンドの中間決算も待ち受けており、資金繰り問題から一部ファンドを閉鎖する動きが出てくることも予想される。 市場の目が実態悪に再び向うことを想定しておくべきだろう。と説明。 ただ、テクニカル的には、リバンド局面なので、勝負する時で、日経平均は、13500円はあると期待。 (5日線で勝負し、割ったら、それで、クローズ。) eワラント取引概況は、プット・コールレシオ*:61%(前日比-11%)3月24日 新規買い指数** :26%(前日比+5%) NYダウPUT売り、日経PUTの短期売買活発。夜間には各種CALL買い増える。 朝の外資系証券13社経由の注文状況は、売り1410万株、買い1700万株、差し引き290万株の買い越しとの観測。 フィスコの村瀬氏は、権利落ちを即日埋めてくるような動きが出てくるか注目 日経平均は大幅反発し、265.13円高の12745.22円。 祝日明けの米国市場がベアー・スターンズの買収額引き上げと中古住宅販売の予想外の増加を受けて上昇、為替相場が1ドル100円台後半で推移しているほか、シカゴ先物は大証比275円高となっていたこともあり、ショートカバー優勢の展開で始まった。 ただ、12600円を回復して始まった日経平均は、その後12673.77円まで上げ幅を広げる場面もみられているが、国内政局不安や期末要因から市場参加者は限られており、その後は12600円を挟んだ膠着が続いた。 しかし、後場に入ると先物市場で大口買いが断続的に入り、これによるインデックス買いから後場半ばには12791.24円まで上げ幅を広げている。 東証1部の騰落銘柄は値上がり数が増加していき、大引けでは1319(値下がり324、変わらず81)と全体の8割近く占めている。物色は米国市場の上昇と為替相場の落ち着きもあってハイテク、自動車など輸出関連が堅調。 また、このところリバウンドの動きを続けている新日鉄など鉄鋼や海運など資源系関連の一角も強い動き。その他は期末株価を意識した流れもあり、低位材料株などは思惑的な動きをみせていた。 日経平均は後場に入ってからの一段高によって3月SQ値(12518円)と権利落ち分(100円程度)を上乗せした12620円レベルを確実に上回ってきている。 これによる市場センチメントの回復に加えて、テクニカル面でも買いシグナル発生が相次いできており、リバウンド基調が強まることが期待される。 米金融政策によって米国市場では最悪期は脱したとの見方も高まっており、米国市場の下落リスク後退から明日は権利落ちを即日埋めてくるような動きが出てくると、先行き13000円の節目を回復させてくることも期待されそうだ。 また、ディーラーなどは期末要因から資金流入は限定的であるが、月末のドレッシング買い期待、投信設定による資金流入に対する期待感から下値警戒というよりは、戻り余地に対する意識が高まりやすそうだ。と。 ソフトバンク ネット系再編の思惑で爆破。 フィスコでは、米ヤフーは強気の成長見通しを示したほか、米マイクロソフトが提案している買収価格は低すぎると主張。また、中国のアリババは、米ヤフーの持ち株買収に向けて交渉と、米WSJ紙が報じている。アジアでのカギを握る同社への注目度は高まりやすいと。
by mytam
| 2008-03-26 07:49
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