NYダウ、リーマン・ブラザーズ証券の増資失敗(韓国産業銀行との出資交渉)との題目で、280ドル安の11230ドルと、公的資金導入時より、下押し。
結果的には、失業率から来るリセッションの流れと思うが、米国の金融株、外資導入が困難との見方がリーマンの件から、世界各国に周知され、空売りのターゲットに、また、空売り規制で一時、反転した金融株(フレディマックとファニーメイ)、最終的には、ポールソン財務長官が、公的資金導入を決定し、トドメを刺した形になり、政策のアンバランスが目立ち、不信感からの嫌気売りも。 対して日経平均、54円安の12346円と小幅な下落、ただ、下値は12159円と下押し、ロウソク足は、両ヒゲ有りの陽線。 底固っ訳は、米国と逆で、韓国産業銀行が、リーマン・ブラザーズ証券に出資すると報じら、金融株中心にリバ。 ただね、猫の目のように、思惑が180度変わるのは、手を出しにくいですよね。また、安定すべき金融株が、この有様では、長期投資など夢の又夢。 オリックス この金融ドタバタ劇をバネに、ロウソク足は陽線包みと反転のシグナル。中堅不動産株のジョイントへの出資、早くも含み益ですね。 ジョイントは、三空なので、一旦は、叩き込みの流れ、ただ、貸し株の買い戻しが主なので、案外強いかも知れませんね。 先物・個別株、売買なし。OPECの総会に合わせて豪ドルを買うべきと思うが、大陰線下落を買うのもと、躊躇。 eワラント取引概況は、プット・コールレシオ*:95%(前日比+8%)(9月9日) 新規買い指数** :11%(前日比-12%) 日本株PUTの取引活発。NYダウはPUT、CALLともに買い多い。 朝の外資系証券13社経由の注文状況は、売り3530万株、買い2070万株、差し引き1460万株の売り越しとの観測。 午後8時半のイベント待ちに 決算を控えたリーマン・ブラザーズへの思惑に振らされる展開が続き、日経平均は寄り付き直後に一時12159.97円と5日の直近安値を割り込む場面もみられたが、反対に大引け間際には12404.67円とプラスに転じる場面もみせ、54.02円安の12346.63円と小幅安。 米リーマン・ブラザーズと韓国産業銀行との出資協議が破談となり、金融不安が再燃する格好から米国市場は週初の急騰分を帳消しにしており、これを嫌気する格好から日経平均も上昇分を帳消しにしてしまった。 ただ、リーマンの決算は10日午前7時半NYに前倒しになり、戦略構想の発表も行うことから次第にアク抜け期待なども高まる中、後場半ばには韓国産業銀が、リーマンの経営権を6兆ウォンで取得を模索していると一部報じられたことをきっかけに金融株中心に急速に切り返す動きをみせている。 また、内需系や主力処を中心に年金資金とみられる資金流入も観測されていた。 先物オプションSQを控えている週にもかかわらず、連日荒い動きが続いてしまっており、ヘッジに絡んだ先物の動きに振らされる影響も大きいとみられるが、本日は一日を通してリーマン・ブラザーズに振らされた格好である。 まずは、日本時間午後8時半のリーマン・ブラザーズの決算への注目度が高まることになり、これを受けた今晩のNY市場に再び振らされることになろう。 ただ、来週にはゴールドマン・サックス、モルガン・スタンレーが控えているほか、来月半ばにはシティグループ、JPモルガン・チェース、バンク・オブ・アメリカ、メリルリンチと続くこともあり、住宅公社2社の公的管理下の材料が1日で帳消しになるといったイベントリスクは今後も警戒されるところであろう。好材料も1日しか持たないような、感情の激しい相場展開はしばらく続きそうである。
by mytam
| 2008-09-11 07:27
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